キャップの溝にこびりついた何か

剥がすの楽しいよね

M.S.S Project Tour 2019 PANZER -The Ultimate Four- at NHKホール

マジでこの公演の印象如何ではMSSPのオタクを辞めるぞって心構えだったので、こうしてエントリを書くことを楽しめる状況なのが嬉しい。
まあ現場行ったらどうせ楽しいんだっていうのは半ば確信があったのだけど、これまで確信していたことを悉く裏切られていたので信頼は全くしていなかった。


ネタバレ全開なので何卒


セトリ(曲の順番はかなり怪しい)
Opening Movie
実況 スーパーマリオブラザーズデラックス 
幕間 最強のゲーム 格闘ゲーム
新曲
ENMA DANCE
Borderlandsのテーマ
MC
All In My Heart
BLACK and FIRE
Arrival of Fear
三次元Triangle▽JUNCTION
mc
スターダストメモリー(? FBソロ新曲)
M.S.S.Party
KIKKUNのテーマ
M.S.S.Phantom
mc
M.S.S.Panzer(新曲)
ancall
ghost
11光年クエス
ReBirth
We are MSSP!


OPムービーはかなり重厚に作ってきたなあ。事前情報で"OPを見たらドッグタグが欲しくなる"みたいなことを言われていたので実際に見て「なるほどね」と思った。あの世界でのドッグタグの運用はたしかに元ネタと違うけどまあいいんじゃないですかね。だって現実もただのアクセサリーと化してるわけだし。
そいでもってえおえお推しとしてはえおえおがかなりおいしいポジションにいて旨味が強かったなあ。面白くて納得できれば死ネタもオッケー派なので…胸熱ではあった。
というかえおえおあんなにお芝居うまかったですか? あろまがうまいのはMSSPのオタクであれば周知の事実であるけれど、えおえおに関してはかなり想定外だった。SMTで若干片鱗は見せてたけども、いやそれにしても。これは推し故の贔屓目だろうか…。
構成と四人のキャラクター性がかなり自然に織り混ぜられててこれまでのMSSP主体のフィクション(ライブ円盤の特典映像含め)の中ではトップクラスに好きでした。
スナイパーFBに胸が踊ったのは仕方あるまい。


OP明けて、メンバーが登場。銃も持ってて、手持ちの銃が何かを話し合ったり、撃ち合いしたり、いつも以上にOPとのギャップが激しい。
「MSSPのチームワークを見せつける」
とのことで、その手段に
「組体操」「ドミノ倒し」「バレーボール」など茶番を繰り広げたところで、
「いやでもゲーム実況ってことは流石にないでしょ」
「ゲーム実況カモーン!!なんて言うわけないよね」
と、MCのFBを追い詰めていくあろま。
 そんなこんなで、ゲーム実況が始まっていく。
そういやゲームタイトル聞いてないなあと思っていたら、映し出されたのは「New Super Mario Brathers deluxe」
WiiマリオブラザーズマリオブラザーズUの同梱版らしいですよ。なのでステージ自体はMSSPの動画を見ることで予習になるはず。
乱闘は見ていて楽しいしステージクリアの盛り上がりもあるし、誰もが知ってるタイトルだし、安定して楽しい。
ツアーを通じてステージをクリアしていくとのこと。まだ2回目の公演なので難易度はそこまで高くないけど、何しろ敵が身内にもいるので続々と落下死衝突死圧死を飛ばしていく。その割には生存者がひとりになると「全滅の危機!」と焦るのが面白い。
ステージ編の後はミニゲームにあたるコイン集めゲーム。個人戦2回(あろまとえおえおが一回ずつ勝利?)の後、FBあろまvsきっくんえおえおでのチーム戦。
結果としてはFBあろまの勝利だったものの、コインの獲得数がFB>きっくん≒えおえお>>あろまという、FBが虎の威を借りるような形で勝利する構図ができた。
実況後の会話のながれで「あーいるびーばっくぜ〜っ」とよりによってえおえおの持ち歌の替え歌を歌うFBをBGMに4人がはけていった。
今回はマリオのみの実況で比較的あっさりな印象。時間どれくらいだったんだろう。
MSSPにゆかりのあるゲームでもあり、万人受けするゲームでもあり、無難でありつつ最適解だったなあ、と思いました。誰目線なんだろう……


幕間はこれまでのvsスタイルではなく、4人が持ち寄ってきたアイデアを最終的に統合していくスタイルに。
最強のゲームを考えよう!というテーマで、公演毎にゲームのジャンルを変えていく形だろうか。
東京では格闘ゲームだった。
MSSPって格ゲー全盛期の世代? ちょっとよくわからないんだけど、きっくんなんかは割としっかりやってて、他3人もある程度通ってる印象がある。えおえおの絵に某空賊BBAがいたのは見逃さなかった。残念ながらメンバーに触れられることはなかったけど。


さてようやく音楽パート。
一番最初に新しいインスト来るかなあ〜いやまさかなあ〜って思ってたらマジで来たので度肝を抜かれた。いやマジか。結局曲名を聞くことはなかったんだけど作曲はきっくんだそうで。
ホリ幕が落ちた後、戦車を模したステージの中央にきっくんとFBが肩を並べていたのが目に入ったときにはカッコ良すぎて目眩がした。
バンドメンバーは客席に対して斜めに切られたブースで配置されていた。あれって音楽的に苦労したりしないんだろうか。ビジュアル的にはカッコいいけど。
インスト→ENMA→ボダランのテーマという流れは体のエンジンをかけるのに丁度いいなあ〜と、安定感に身を委ねながら凡そ11ヶ月振りのライブに意識を作り替えていく。
PANZERというテーマの通り、かつてCall of Duty実況にてテーマ曲として使われていたAIM HeartとBaFが登場。千葉の参加者の様子を伺う限り、定番曲になりそうな感じ?
記憶の限りだとBaFをライブで聞くのは初めてで、GUMIの声が会場に響くのは新鮮な感覚だった。
あとBaFのフラッグね!これまでフラッグでのパフォーマンスはたくさんあったけどこれまでにないアプローチだった。あろまとえおえおのもつフラッグが交差する様は、Glory Soulのイントロ殺陣を思い出す。イメージとしては同じように対立しているニュアンスなんだろう。
今回新鮮だったのはMCで4人が喋ってる時間が長いことだった。あろまえおえおのパフォーマンス勢は割と転換が忙しいのでMCはきっくんを主体にしつつ、FBと共に回しているイメージだったけど。よく見たらポイ等小道具が舞台に既に用意されているようだったので、意識的に4人でのMCをする方向に変わったんだなあ。個人的にはとても嬉しい。
今回は比較的えおえおいじりが多かったような。やれわかめみたいな色だ〜本番前の食事で皿の空いてるスペースにマウスを置いてやっただ〜と。
「こんなこと(わかめ呼ばわり)で怒るくらいだったらもっと他のことで怒ってる」
とえおえおが発言したのが最高にクールだった。その後、半ギレなのかヤケクソなのかめっちゃ喋ってた。
FBの新曲、ふと暗転の直後に照明が着くと、ステージの一番高い位置にFBが移動していたのでやたら衝撃を受けてしまった。なんか……なんだろう……めっちゃツボだった。あ〜〜〜〜早く音源をくれ!そうでなければ歌詞のテロップつけて〜〜〜〜!!!
三次元とかArrivalとか、ずっっっとやってこなかった曲を引っ張り出してくれたのよかった。今回は全体的にダークめな曲が多いよね。BLUEとかGlory Soulとか、定番曲がなかっただけでだいぶイメージ変わる。PANZERってこれまでのタイトルと比べてかなりはっきりしたイメージがあるからそっちに寄せてるのかな?
特にArrival of Fearは記憶の限りだとCHPきりだったので、きっくんの歌唱力の成長をガッツリ味わった。当時はぼちぼちコーレスやってたけど今回は静かだったね。
あとPartyのさ、曲前のアレ…アレなんていうの?音楽的枕詞…(???)アレが廃止されてたのはなるほどと思った。ああいうの、多分観客も騒いでボルテージを上げていくものだと思うんだけど、基本的にペンラ振っているだけだったのであまり意味をなしてなかったので廃止はよかったなあと思う。いや知らんけど。知らんけど……
M.S.S.Panzerも新曲の例に漏れずほとんど記憶に残らなかったのだが、曲が終わって「ありがとう!」ときっくんの声を残して照明が一気に落ちるのはかっこよかった。Phoenixのときは曲の終わり方の都合上勢いのある場転ができなかったし、ぼやっとはけてたので。
色々なるほどなーと思った中で一番印象深かったのはアンコール1曲めのGhostだった。演出はこれまたCHPの、まだあろまとえおえおのできることが少なかった頃にやってた、客降り。えおえおが幽霊に扮し、和装のあろまがチェキを片手に会場を練り歩いて写真を撮っては客にチェキを配っていくというアレだ。懐かしいね。もう音楽パートで客降りやらないと思ってたのに。
ただまあ、そもそもの曲数も増え、ダンスのウェイトも重くなり、MCの休憩もほぼできなくなった現状を鑑みると、必要な時間なのかね。
Ghostのきっくんソロがめちゃくちゃ好きなんだが、残念ながらえおえお推しなので耳と視線が一致せず非常に忙しかった。
それにしてもFBソロ曲を一日に2回聞くのはカロリー高いな〜
なんか千葉後生でFBソロ曲をさして宇宙三部作?って言ってたらしくて、めちゃくちゃ贅沢なんだけど、WAKASAGI〜11光年クエスト〜スターダストメモリーって一気に聞けるライブがあってもいいなあと思った。いやしかし贅沢すぎる。しかし価値はある。
We are前のMC、これまでは「このライブは当たり前じゃない」というテーマだったけれど、今回は「いつまでも活動できるわけじゃないという事実」についてを話してくれた。
先日の嵐のことだったり、あとはサポメンの輝喜さんも1月に所属バンドの活動休止ライブをやったばかりだったり、タイミングとしてはタイムリーすぎる話で無感情で聞ける話ではない。
会いたい人がいるときに会えるという価値って、こうやって考えると重いよね。
まあどんなことも時の巡り合わせでしかないので、…えーっと。何がいいたいんだろう。
MCでのきっくんも、かなりつまりつまりで要領を得ない話し方だったのが印象的だった。
推しは推せる時に推せ なんて、リアルを追うオタクの間では有名なフレーズだけど、そこまでガチガチに言いたいわけではないんだろうなと思った。終わりは意識するもんじゃないけど無意識にはあって……って言ってたな。
オタク、推しの"終わり"を匂わせる発言過敏なので、それに対してめちゃくちゃ繊細に言葉を選んでるなという印象。いやわかんないけど。解釈妄想厨なので。
今回久々に「俺達がMSSPだ!!」を浴びて、す、すき〜〜〜〜!!!って感じだから思わずそれだけふせったーで言っちゃったんだけど、意外と共感受けなくて流石に笑ってしまった。あの台詞好きじゃない人もいるのは知ってたけど。『ソウルメイト』が許容できないのと同じニュアンスなのかな? 誰かと詳しく話す機会あったら深堀りしてみたい。
We areはね、あろまえおえおに振り付けがついてたのが地味にビビった。そして「みんな 冒険のとき〜〜」のくだりで4人とも同じようにステップ踏んでたのもドキドキしたなあ。楽器抱えてる二人もああやって揃って動いてるの、"MSSP"っぽいな〜!
いやもうほんと安いオタクなので帰りがめちゃくちゃ露骨に上機嫌でちょっと悔しかった。
でも結局のところ、やっぱり音楽やってるMSSPが一番好きだ!