影鰐LIVE上映 猿楽ナイトツアーに全日通った人のメモ
最初はね、最初の土日とトークショーが見れればいいやって思ってたの
けれど初日、見終わった後、気が付いたら4日分のチケット代がクレジットカードで決済されてたよね
- 0. そもそもこのエントリってなんの話?
- 1. あらすじ:猿楽製薬社会科見学だったらうけるなーと思ったらそんな生易しい影鰐ではなかった
- 2. 制作期間3週間っておかしくない?
- 3. 影鰐 -KAGEWANI- はスルメ劇メーション
- 4. 演出は増えるわかめじゃないんだよ
- 5. トークショーというか影鰐3期決起集会というか
- 6. まとめ:帰るまでが猿楽ナイトツアーだ
- X. 我らがアライさんとタサキさんの話を聞いてくれ
0. そもそもこのエントリってなんの話?
A. 2018年6月30日~7月6日の7日間、テアトル新宿という映画館で開催されたイベント「影鰐LIVE上映 2.8 猿楽ナイトツアー」に、7日間全日参加してめちゃくちゃ楽しかったという話。
【影鰐LIVE上映2.8 猿楽ナイトツアー】
— 影鰐-KAGEWANI-【公式】@2.8 (@anime_kagewani) 2018年6月14日
ついに発表されたわに〜〜!6月30日(土)よりテアトル新宿にて1週間の特別レイトショー。あと2週間しかないのにあれこれ間に合うのか〜〜!?https://t.co/FPonSolGWW pic.twitter.com/n3DXDp1BLH
1. あらすじ:猿楽製薬社会科見学だったらうけるなーと思ったらそんな生易しい影鰐ではなかった
【影鰐LIVE上映2.8猿楽ナイトツアー▼6/30〜7/6】チケットや参加費の情報が公開されたわに〜。オンラインチケット予約は6/22(金)19時〜、劇場窓口販売は6/23(土)より。期間中に出演者によるトークショーも。みんな来てくれよな( ー`дー´)キリッ▼詳細→https://t.co/1I1VRr2nnU
— 影鰐-KAGEWANI-【公式】@2.8 (@anime_kagewani) 2018年6月21日
#影鰐 #KAGEWANI #ttcg
やばい マジで猿楽製薬社会科見学とかだったらどうしよう
— 水糊はわにわに漬け (@water_colla) 2018年6月22日
2. 制作期間3週間っておかしくない?
以下のメディアによるレポ内のインタビューで高嶋監督が語っているのだが、今回の作品、制作期間は3週間だった様子。
ーー今回は準備期間がとても短かったとお聞きしましたが。
高嶋 コンテから納品まで3週間しかなく、しかも途中で僕が1週間フランスへ出張だったので、本当に時間がなくてびっくりしました。
実際、制作期間中もこんなギリギリの状態
RT→あと二日、いや三日?で公開ですよ!諸事情でフランスに行って以来、時差ボケが直らないまま今日まで作業漬けでした。今作っているのが『かげわに』なのか『はたおに』なのか、今日が何曜日なのかもはっきりしませんが、間に合わせます!スタッフ一同頑張ってます!よろしくお願いします!!#影鰐
— 高嶋友也@影鰐Live上映@テアトル新宿~7/6 (@tomovie) 2018年6月27日
ちなみに、今回の映像は約60分のうち、40分程度を過去アニメシリーズの再構成に使っており、新規の内容はおよそ20分ほど(らしい)。
しかし、それはただ1本アニメを書き下ろせばいいというわけではなく、LIVE上映たらしめる演出も凝らさなければならない。今回のイベントの特徴であるそれは、映画館で映像を上映するだけでなく、劇場で人がリアルタイムに演じ、そこで奇獣によるパニックが再現されることにある。
3. 影鰐 -KAGEWANI- はスルメ劇メーション
前述のとおり、今回のイベントで上映された作品の一部は、過去に放送されたアニメシリーズの再構成版となっている。
この再構成された映像は、ストーリー上は木村が猿楽製薬社員に向けて残した、影鰐研究の成果記録という位置づけだ。
こうしてみると、新たに気付くことやキャラクターに対して考察をより深めることもでき、影鰐は見れば見るほど楽しめる要素が増えるな……と実感させられる。
木村さんなあ 影鰐を手段とするところも中々アレだけど「人類を次へのステップへ」という思想は崇高なものだったはずなんだ 瀕死の状況(本人曰く試練)を乗り越え「己は選ばれた人間」だと奢ってしまったのが木村さんの狂気を加速させたような感じがするよね
— 水糊 (@water_colla) 2018年7月4日
番場先生の「金儲けに協力するつもりはない」という木村に対する認識そのものが間違ってるし、番場先生と木村の相互理解の足りなさが本当に致命的だけど「影鰐を根絶やしにしたい」番場先生と「影鰐を人類の次へのステップの踏み台としたい」木村で思想が真逆だからどっちみち相容れない……
— 水糊 (@water_colla) 2018年7月6日
こんな感じで妄想が加速する。
今回の再構成は木村視点であることが色濃く反映されているので木村関連の話題に事欠かない。
4. 演出は増えるわかめじゃないんだよ
今イベントの最大の特徴である、映像と現実のリンク。特に現実で展開される奇獣と特殊部隊の攻防は毎日展開が変わり、エスカレートし、その変化も楽しい。
初日
すべてのはじまり
このころはまだ隊員二人と客席で感染した奇獣二人の攻防。
いったん落ち着いた後、「ここで何をしてるんですか!?」と隊員(のちのアライさん」)に声をかけられたけど混乱しすぎて何も言葉にならなかった。ごめん。
二日目
スモークマシンが実装される。映像に合わせて足元を這うその煙は、浴びたものを奇獣化させる「HONMAウィルス」が含まれており、劇場全体が奇獣化感染の危機に陥る。
ドリンクを飲めば奇獣化を予防できる!そして猿楽Tシャツを買って着ればさらに奇獣化予防効果が「うしゃーーーーー!!(奇獣の声)」
演出の追加は映像上の時間制限との闘い。
三日目
タサキ「ICカードステッカー648円です!」
アライ「本部も混乱している!」
この日から六日目まで、来場者の中から抽選で描きおろしイラストが当たるキャンペーンを実施。
アライ「(HONMAウィルスに)感染おめでとうございます!」
タサキ「先輩!感染ではなく……当選だと思います!」
四日目
「ここで見たことは他言無用……これをネタバレという」
ネタバレに反応してTwitterで感想を言うのを自粛していたらどんな内容だったか忘れてしまった。
たしかこのあたりから、奇獣戦に映像内で感染していた奇獣ハンターのひとりも混ざっていた気がする。
五日目
なんか奇獣が赤いもの持ってるなと思ったら人の腕でした
めちゃくちゃぐにょんぐにょんしててこわい
奇獣が増える
このあたりから(私の)悲鳴が隠せなくなる
タサキが途中で戦闘不能に陥り、観客が銃を渡され応戦することに。
お疲れさまでした。
六日目
スモークがスクリーン横からも
また奇獣が増える。マスクこわい。こわい。怖いって!!!!!
七日目
贄の儀式で販売された音叉が再び登場。最前列のお客さんに渡して「鳴らして!」と。
奇獣が5人くらい登場してもはやカオスの様相を呈していた。
5. トークショーというか影鰐3期決起集会というか
最終日の上映後には、出演者と制作陣によるトークショーが行われた。
メンバーは以下の通り(紹介順は登壇時客席から見て左から)
マフィア梶田さん(奇獣・猿楽製薬研究員役)・・・今回のMC。とても体格がいいいかつい方なのは知っていたが実際に拝見すると予想以上で感動。過去作でも出演されていたとはいえ影鰐を熟知した立場からのMC回しは最高の二字。
石川由依さん(レナ役)・・・今作で影鰐初出演。他出演作に「進撃の巨人」のミカサ・アッカーマン等。個人的には「音楽劇『ヨルハ Ver1.2』」に出演されていたことが衝撃。見たかったなあ……。監督曰く、「人間らしさの中に30代の厳格さを併せ持っている表現でキャスティングした」とのこと。
あろまほっとさん(少年役)・・・もともとゲスト声優だったはずなのに気が付いたら準レギュラー化していた不思議な立ち位置。ちなみに「少年」は猿楽に実験体として扱われていた奇獣のクローン体。ついにキャラクターが着用していた服を着用しての登壇。(監督に「これ着てください」とお願いされたらしい)
高嶋監督・・・つい二日前には植物を操る奇獣の扮装をして記念写真の撮影時にはファンに蔦をめちゃくちゃ絡ませるファンサービスを披露。すごい。
熊本さん(脚本)・・・当初登壇予定はなかったが上演期間中に登壇が発表された。この方の頭の中には表に出てるよりももっとすごいスケールで影鰐世界が展開されている。すごい。
今回のトークショーの内容については以下を参照のこと。
まるで邪悪なディズニーランド!芝居と映像入り混じる「影鰐」上映に潜入 #影鰐 #KAGEWANI #石川由依 #MSSP https://t.co/Bv7l3MhIrX pic.twitter.com/ozTBdcGpds
— コミックナタリー (@comic_natalie) 2018年7月7日
トークショーでは今回の作品の背景に「『影鰐 -KAGEWANI- 承』からすこし時間が進んで、番場や木村のほかに影鰐に対抗できる部隊が増えている時代」と語られたり、「人気キャラクター小森智のクローン体は、奇獣化した本間から生成されたウィルスと合成されているため、本間の性格を色濃く反映し狂暴化したバリエーションも検討していた」といった情報が明かされたり、やはりトークショーだからこそ聞ける情報が盛りだくさん。 そして今回のイベントの形態については、誰もが手ごたえを感じている様子を見せた。奇獣化予防ドリンクの展開については「特にやりたかった」とのことで、参加者としても、回数を重ねるにしたがって「ドリンクを飲んで上映に挑まないと本当に奇獣化してしまうかもしれない」といった恐怖が増していき、ドリンクの効果を感じさせた。
今イベントの振り返りもさることながら、トークショーは今後の展望についての話題で白熱する。イベント上のストーリーから今後へと続く、番場の動向や各人気キャラクターの構想についてもその一部を仄めかされ、三期への期待が膨らむばかり。
「三期にもレナを出したい」「クローンである少年のさらなる性格違いのバリエーションが出るかも?」など、構想や妄想(?)がどんどん飛び出す。
「今回第二のサト…少年が死んでしまったわけですけれども、第三、第四の少年が登場する可能性もあるわけですよね」
「私が死んでも変わりはいるものってことですかね」
と、他作品のキャラの台詞を引用するあろまほっとも、自身のキャラクターの今後について期待を寄せている様子。
キャストも、制作陣も、もちろんそこに集ったファンも、影鰐のこれからを切望しており、そこはさながら影鰐三期決起集会のようだった。
6. まとめ:帰るまでが猿楽ナイトツアーだ
って、最終日に掃除屋のアライさんが言ってた。
他にも「暗いところには奇獣が潜んでいるかもしれない……」など、様々な煽りで22時過ぎという深夜に帰路につく観客を気遣ってくれる彼らに、感謝は尽きない。
一週間のレイトショー、日に日に増していく演出に比例して、恐怖も増大していく感覚が特別に印象深い。
あの一週間、私たちは間違いなく猿楽製薬に忍び込み、奇獣を目撃し、猿楽製薬の恐ろしさの片鱗を身をもって体感した。
影鰐だからこそできるエンターテインメントを、これからも目撃したい。
X. 我らがアライさんとタサキさんの話を聞いてくれ
作中、劇場に発生した奇獣を制圧するために現れた全身を黒い武装に包んだ二人の男性。
彼らは奇獣に対抗する術を備えたエリート「掃除屋」だった。
装備した銃で奇獣に立ち向かい、時には身を挺して観客を守るさまは、影鰐の過去シリーズで奇獣になすすべもなく打倒される特殊部隊よりずっとかっこいい。
しっかり者でベテランの空気を漂わせる(声がいい)アライと、若手らしく傷を負いがちだがどこか憎めない愛らしさを持つタサキ(名前が怪しい)の二人組は、今イベントの要を担っていたといっても過言ではない。
そつなくステマをこなすさまもいい。影鰐グッズは奇獣から身を守ってくれる。
とりあえずアクターさんの次の出演作を教えてください。
(この項についてはいつか追記します。)
XX. リアルタイムではこんな感じにくるってた
そうは言っても多少ネタバレ自粛してたので7割くらい大人しかったけど