一時間でニューダンガンロンパV3の感想を書く
やっとV3をやる心構えが出来た この連休中にクリアします
— 水糊 (@water_colla) January 3, 2019
V3クリアした………
— 水糊 (@water_colla) January 6, 2019
ほぼ3日でクリアした さすがに引くわ
2017年1月に発売し、2018年1月にBest版になったこのゲームを、2019年1月にやるという所業
2年越しとはいえプレイに踏み切れたのは、周囲の既プレイ勢がネタバレを一切しなかったからだ。いやしていたのかもしれないけど、確信に触れることはなかった。
はーーーいや、楽しかったな、ほんと。
ストーリー的なネタバレは基本的に避けるつもりだけど、システムに関する話とか、ちょっと深堀してしまうので「ダメだよ!」ってところは突っ込んでください。
・ゲームという媒体について
このゲームのトリックについて、プレイ中に思い出していたのは過去作というよりはニーア・オートマタだった。そういえばニーアはそれこそ2017年年始とかにやっていた気がする。
ゲームだからこその仕掛けをほんの少し交え、そしてゲームの「中と外」を強く意識させるストーリー。
始終、「結局私(プレイヤー)は何者なのか」という強い疑問と戦い続けた。
いや、そんなゲームではない、ような気もするけど。
・結局何が嘘で何が真実だったのか
ゲームの大きな軸は、「嘘」と「真実」だった。
その対立構造の象徴が、最原終一と王馬小吉。ああもう!ダンガンロンパだから仕方ないんだけど漢字変換面倒だな!
王馬小吉は、「超高校級の総統」という、強すぎる肩書通りの強すぎる存在感を放っていた。
ある程度は予想できたことだけれど、ゲームを終える直前、そして終えた後も、その王馬小吉という存在がまとっていた概念を想わずにはいられない。
ダンガンロンパというシリーズが持つ、「希望」と「絶望」という主題以上に今作で比重を置かれていた「真実」と「嘘」だが、そうは言っても結局どちらが勝ったのか、私にはわからない。
まあでも結局、全部嘘なんだよな。
デザインされたキャラクターも、トリックも、蛍光色の血液も、感情も、恋も友情も赤松楓も天海蘭太郎も入間美兎も王馬小吉もキーボも獄原ゴン太も最原終一も白銀つむぎも真宮寺是清も茶柱転子も東条斬美も春川魔姫も星竜馬も百田解斗も夢野秘密子も夜長アンジーも。そしてモノクマもモノクマ―ズも。
全部嘘なのだ。現実には存在しない。それは最初から分かっている。
わかっているけれど、ゲームをクリアして、すべてが嘘という真実に改めて直面した。壮絶な虚脱感が襲い、ため息が出た。
・クリア後
スーパーダンガンロンパ2をクリアしたときとは真逆の気持ちだ。
スーパーダンガンロンパ2は、奥行きがあった。作品の前後に想像を膨らませる余地があり、それがある意味楽しみでもあった。
けれど、今作は違う。
まだ遊びつくしているわけではないのではっきりとは言えないが、おそらくこのゲームは「ニュースーパーダンガンロンパ3」というパッケージで限りなく完結してしまっている。
少なくとも、才囚学園でのコロシアイを生き抜いた私には、あの話の前後がまるで浮かばない。あのプロローグがはじまりだし、あのエンディングがさいごだ。
それでも、あの作品は風呂敷をきちんとたたまなかった。そもそもたたむべき風呂敷がなかったのかもしれないとすら思う。
作中で、多くのキャラクターが口にする。
「全ては繋がっていたんだ」
ああ、確かに繋がったとも。
けれどその繋がったひとつのロープを、どこにしまえばいいのか、それを提示してほしかった。片付け方が、ちっともわからない。
癖がついてぐねぐねに曲がったロープをどうやって結わえればいい?ロープの大きさに見合ったケースは?わからない。
わからないことだらけだ。わからないことだらけなのに、妙にすっきりとしているのはなぜだ。
足元をなんの規則性もなく広がっているダンガンロンパというロープに、安心感があるのはなぜ。
・おわり
あーもっとゆっくりプレイしたかったな。ゲームをとりあえずクリアするために、学園内の同級生に話しかけることはなく(都度発生する絆イベントは毎回やったけど絆コンプできたの入間ちゃんだけだった)、さらには学級裁判もテキストが認識でき次第台詞の区切りがいいところで飛ばして進めていた。
だってクリアせずに正月休み明けられなかったんだもん。絶対クリアするまで外に出られない。それだけ心を鷲掴みしてくるのだ、ダンガンロンパというゲームは。
ああ、無限の虚脱感が私を埋め尽くすけれど、確かに楽しかった。
本当に楽しかったよ、ダンガンロンパ。
いまだに開発元に届けられる、各キャラクターへのプレゼントや、シナリオ小高氏によるそのお返事は、ダンガンロンパの魔力がいまだに続いていることを、確かに示している。
わかるよ、その呪いのような感覚に囚われるその気持ち。
今更と言われても、プレイしてよかったと思えるよ。
本当に楽しかったです。
もうちょっとだけゆっくり味わってから、さようならを言おうと思います。
最後の視聴者であることを許してください。