キャップの溝にこびりついた何か

剥がすの楽しいよね

M.S.S Project Tour 2019 PANZER -The Ultimate Four- at 東京エレクトロンホール宮城

はあ~~~どこから話したものか。

今までのツアーは初回はともかく2回目以降の参戦だと書くことあんまり思い付かなくて頓挫すること多かったんだけど、今回はここまでよく毎公演書いたなあという気持ちがいっぱいです。

毎公演4000〜5000字書くほどの熱量を維持させたのは、一体なんなのだろうな。


セトリ(Arrivalと三次元の位置が怪しい)

ゲーム実況 マリオ 

幕間 最強の音ゲー

Bullet Impulse

Black and Fire

Borderlandsのテーマ

All In My Heart

Arrival of Fear

11光年クエス

スターダストメモリー

三次元Triangle▽JUNCTION

KIKKUNのテーマ

M.S.S.Party

M.S.S.Panzer

Ghost

ENMA DANCE

ReBirth

We are MSSP!



 

お揃いのミリタリーな衣装にはいたるところにポケットがついてるわけだが、えおえおの背中のそれにマウスを仕込むFB、そしてそれに気付かず会場でドッキリを食らうえおえおのなんという若さよ。

いやもう、なんつーか毎度のことながら2000人が入るようなホールで中高生(時として小学生)がやるような悪ふざけをする彼らではあるけど、そりゃ10代からの付き合いが地続きでここまできてるんだから、そんなノリのやり取りがあっても自然なのかね。いや…うーん、かつてアホみたいな絡み方をしていた高校時代の友人に、今同じことができるだろうか。20代の己ですらちょっと悩むので、やっぱあんまりなさそうだな。どう?

そんな、我々の前では何十年もサバ読んでるMSSPだけど、中身がちゃんとした大人であることは疑う余地もないので、こうして安心して子供っぽい彼らも受け入れることができるのだなあ。

どう考えても無線が届く距離でもないのに虚しく光っていた光学式マウスも、きちんとライブ後生で本人の手元に戻ってきていてよかったです。

実況はステージそのものの難易度より若干一名による強制スクロール化のほうが残機減の要因ぽいな。あまりにも苛烈なので途中でえおえおがひとりでぐんぐん進み出して他を完全に殺していったのが最強に面白かった。あれはいいヤケクソ。

やっぱりFBがハンデ扱いされるコイン集め、皆の予想を裏切りFBとえおえおのチームが勝ったのも熱い。しかもおんぶにだっこでもなくFBもちゃんとコイン集めてたし。両端で拳を挙げて喜ぶふたり。そういえば実況パートの順番FAKEだったのか。

幕間は…あの…そうね……太鼓太鼓レボリューションの語感が好きかな…FBが考えてたトンツー式、ありそうでなかったやっぱりあってほしくないアイデア感強いけど、そもそも日本語をトンツーしようとしたら一音で何回打たなきゃいけないんだろう?

(調べた)日本語って一音何打って統一されてるわけじゃないんだね。最大5打? それを音ゲーはヤバそう……

何気にイラストのムスカがめちゃくちゃうまかったし、ヘッドホン耳に当ててるムスカが開幕茶番でググる動作のつもりがDJになってしまったFBを彷彿とさせてしまってやたらと笑ってしまった。


さて、音楽パートなんだが、今回は基本的に舞台上のメンバーがあろま以外ほとんど見えない位置だったので大体あろまを見てました。ダンス曲のタイミングで人の頭の間からちょうどよくえおえおが観れることが度々あったのは助かったなあ。

とりあえずホールツアーラストは24日の兵庫だけれど、推しの誕生日ということもあり、多分いつもの公演の感情ではいられないと思うので、ふんわりまとめっぽいことも交えていこうかなと思う。

今ツアー、行きたくて行けたのに行けなかった公演がありつつも、きっと積んだ回数はオタクの全体数がから見て多い部類だろうと思う。過去のツアーもほとんどが行ってない公演より行った公演のほうが多い有り様だったので、よく周囲に「そんなに行って楽しいの?」と問われていて、「楽しいよ」と答えてはいたが、内心はもう少し複雑だった。

いつもどこかで、「複数積むことに意味はあるんだろうか?」という疑問、もとい後悔を抱えながら通っていた。楽しいというより、もっとよくわからない執念で通っていたように思う。あるいは、行かない理由がないから行くといったような、随分と消極的な。PANZERも、そうなるんだろうなと思っていた。ツアー前に色々あって、感情が落ちていたから、余計に。

けど、うん、そんなこと全然なかったんだよね。本当に、毎公演がとても楽しい。何度見ても新しい発見があり、今までに気付いてきたことを再度視認することにも喜びを感じ、帰り道、幸福でいっぱいになり、それを抑えきれずにこうして文章にまとめていくのがひとつのルーチンになった。

なんというか、引力がこれまでと全然違うんだよな。一挙一投足に見所がある。洗練されてきた故に、磨かれてきた故に、本当に、それぞれの動きに“意味”を求めることができるので、ひとりに対して4人分くらいの眼と脳で観測したいと本気で思う。メンバー4人で16人。あとはサポメンとか全体を引きでみるとかそういうので5~6人分くらい欲しい。

サポメン。そうサポメンなんですよ。今公演の特徴的な点は、CHPからずっとギターを弾いてくれていたぽにきが自バンドのライブで欠席していたことなんですよね。その代打で出てくださったのが、tatsuさん。

tatsu🐋 on Twitter: "M.S.S Project Tour2019 東京エレクトロンホール宮城公演終了!! リハーサル無し、ぶっつけ本番のライブ、変な汗いっぱい出しながらやりきった…!✌︎ 代打だったけど温かく迎えてくれてありがとう! 楽しくギター弾けたよ。またどこかで⚡︎ #PUF #MSSP… https://t.co/uMQRWEvTbN"

サポメン欄にピコってあって、「はあ~~~んなるほどね~~~~~」とひとりで合点していたんですけど、いやそんな蛇足よりもなによりも、「リハーサルなし」とは????

いやいくらなんでも当日の荒通しじゃないですけど、そんなことくらいはやったよね?と、思いたいところ。

tatsu🐋 on Twitter: "M.S.S Project Tour2019 PANZER-The Ultimate Four- 東京エレクトロンホール宮城リハーサル終了。 あとは本番楽しむだけ! 本公演のみの参加ですが、 よろしくお願いします✌︎💎 #PUF #MSSP… https://t.co/pGA2NlNncO"

ああ〜〜〜ほらそうじゃん。びっくりした。

どちらにせよ、きっと不安も多くあっただろうに、それを感じさせないBullet Impulseの激しさや、All In My Heartの完璧なイントロソロが、観客としてはとても安心させられた。全部終わった後、MSSPライブのお決まりに翻弄されるさまは思わずニコニコしてしまったけれど。本当にありがとうございました。

最近はサポメンの入れ替わりもずっとなかったので考える機会もなかったんだけれど、サポメンは当然ながら基本的にゴリゴリ演る世界の人達なので、MSSPのライブの在り方や、パフォーマンスのアプローチに疑問を持ったりしないのだろうか、ということを、特に全国ツアーやりはじめた頃の時はよく考えていた。実況と音楽の二足の草鞋、舐めてると思われないだろうか、と。そりゃ賛同してるからこそ参加してくれてるんだけど。なんていっても4人のグループメンバーのうち2人は、当初何をやっているかよくわからないような有様だったし、ショルキー持ってる方は舞台立ってるだけでも精一杯だし、とかなんとか。あの頃は怖かったな。(深くは触れないが武道館のときが一番怖かった)今回、tatsuさんの参加で、そんなことを昔考えていたのを思い出したのだけれど、あの時に比べたら全然怖くない。サポートしてもらうことに、申し訳なさを感じることもない。自信を持って、すごいと言える。

FBのソロ曲2曲の採用は今ツアーの目玉だろうし、愛知、宮城での連続ソロは、本当に、あまりにも、かっこいい。スターダストメモリーのワンコーラスとショルキーソロを舞台のてっぺんで披露するさまは、完全にあの空間を支配していたし、多くの曲で歌いながら細かな振りを散りばめていくサービス精神たるや、舞台の上の人間以外の何者でもないなあ、と今更ながらに感動してしまう。スターダストメモリーのサビを歌い上げた後、ショルキーに移るまでの一瞬で、己の愛機を剣先から持ち手まで流し見てスイッチを押す様すら、魅せてしまうんだ。

きっくんは、歌うときに苦しむことがなくなったなあと思う。そういう演出でもない限りは、いつ見ても笑っていてくれている。Twitterでいつも言ってるけれど、今回のきっくんの衣装は、彼の笑顔と本当によく似合うなあと思う。神妙な顔付きでMCをするきっくんも私は好きで、今回の埼玉以来それが鳴りを潜めてしまったのを少しだけ惜しく思っているんだけど、それを引き換えにしても、笑っていてくれるきっくんが好きだ。宮城公演に来てようやく、そんな笑顔のきっくんの「一緒にいよう」「ずっと」の言葉をすとんと受け入れられるようになった。舞台の上での発言なんて様式美でしかないと思ってるけどさ。こっちも様式美に乗っかれるかどうかってのはまた違う話じゃん。

あろまとえおえおは言わずもがな。というより個々人の話より彼らのパフォーマンスの話をしたい。パフォーマンスの感想で言葉を尽くせることが私が見た彼らの遷移を物語っているので。

とりあえず今公演で初めて気付いたんですけど、Arrival of Fearのサビの最後のフレーズで旗を右肩にかけて左手を手の横にそえて“囁く”ような振りがあったのがもうドチャクソマジギレ案件なんですよね。それで実際に歌詞口パクしてくれていたら失神していたので振りだけでよかったな~~~命拾いしたな~~~と思う。話逸れるけどEgoist Unfairが出てからArrival of Fearが一切表に出なかった(ベストアルバム落ちもした)のでお蔵入りなのかなあと思っていた矢先のセトリ入りが、これまで長く採用されてこなかった曲にも光明が見えたなあと思う。ANCIENTリクエストしてみようかな。他の曲が採用されてもこの曲だけはなさそうだけど。ラスサビであろまとえおえおに殺陣やってほしいじゃん。閑話休題

どの曲のときだったか忘れたんだけど、とりあえずあろまとえおえおが踊ってて私今までシンメという概念を理屈はわかりつつよく理解していなかったし、今後も理解することはないんだろうなあと思っていたんですけど、なんかわかってしまったんですよね……びっくりしすぎて真っ先にシンメオタクに報告してしまった。

これまでのツアーであろまが柔、えおえおが剛なんだな〜ってイメージていたのがまったく逆になる。今回はね、えおえおが柔であろまが剛なんです……。

前回こんなこと言ってたけど、そんな単純な話ではなく、柔と剛のポジションをめまぐるしく入れ替わりながらパフォーマンスをしている。

ダンスなんて所作が完全一致してなんぼだろっていう既成概念めいたものがあったけれど、最早二人の動きの差が芸術だなと思わせられるレベルに昇華されているのか、今ツアーのふたりのパフォーマンス。

大まかに言えば、豪快に旗を振るえおえおと、旗のなびきが芸術的なあろまという対称と、体の重心がしっかりとあり常に正面を見据えるあろまと、視線で追うことで意識が指先まで届いた上に、頭の傾げにも表情が生まれたえおえお。

違うことがフォーカスされるって、すごいじゃん。あ、これがシンメなんだな?って。

シンメオタクのシンメ語り、そういうのもあるのか〜と他人事みたいに見ていたけど、舞台上のあろまえおえおシンメが理解できてしまうと、シンメオタクが言うところのFBきっくんシンメも、じきに理解してしまいそうで怖い。

若干手遅れ感あるけど。

Ghostの話、なんだかんだ毎公演してるけど、今回は美味しかった話をします。客降り曲マジで席による恩恵の格差激しくて本当にやめてほしい。

今回は一階上手、あろまの動線に面した席だったんだけど、久々に半径1メートル以内の距離に推しが来ると、本当にどうしたらいいのかわからなくなったな。とりあえず思ったのは、CHPの時以上にちゃんと着物着付けられてるな……ってのと、お面の顎がなくなった横顔、本当に美しいな……という……感想……。

あろま、通路を曲がるところでしばらく止まって辺りを見回しているんだよね。明らかに「探している」芝居を打っていて、その美しさに、自分の推しを見ることを放棄してしまった。そして「見つけ」、ゆったりと距離を詰めていくさまは、きっとどこかの世界線にはある零のシリーズのムービーにそのまま採用されてるんだと思う。

合流してからの動線の主導権はあろまが握っているので、あろまが通ってきたあたりで写真撮ってもらうことはほぼ叶わないのは分かっていたからまあよかったんだけど、いや、それにしてもあの距離のあろまが観れる席だったらあの距離の推しだって見たかったよう……。あの神がかった演技をしていた裏で推しは何をしてたの?下手で目撃したオタクがこのブログ見てたら私に教えてください。いや、ほんと、贅沢は贅沢をするほどさらに先を欲してしまう。連番のおこぼれにあずかった身分でおこがましいんだけど……。

それにしても、着物、まさかマジモンみたいにがっつり着付けてるわけじゃなくて羽織って留めるくらいには加工されてるんだろうけど、それにしても服着るの結構面倒だろうし、えおえおもえおえおで被ってるし、アンコールの間あの作業してるって思うと休憩時間かなり少ないんだろうな。

今回は愛知の時のようにENMA DANCEがアンコール2曲めに来ていたので顕著だったんだけど、えおえおがReBirthから明らかにパフォーマンスに身が入ってなくて、流石に心配してしまった。色々と最悪な想像を、一瞬……本当に一瞬だけして、そのときに、SMTやHSPで暴れる彼らを母親のように心配するオタク達の感情が、ようやく少し理解できた。

そう、普段はあんまり心配しないのだ。ああいうヤバイ案件をコントロールする裏方に、信頼を置いているので。そうでなければ生モノなんて見れたものではない。あとは旁若無人すぎるのがデフォルトなので、大なり小なり、怪我を負うのは最早不可避だよなという諦めもある。

えおえおに関してはあの舞台に立つ上で避けられないハンデがあり、それが障害になることはきっとこちらが想像する以上に色々あるんだろうなと思い、もっと楽になったらなと望む一方で、あの風貌だからこそ好きな自分がいるので、そのジレンマにどうにもならないモヤモヤを抱えている。これはきっと、これからも付き合っていかなければいけない問題なんだろうな。

無理しないでなんて無責任な言葉は絶対に言わないけど、ハラハラするライブは本当に消耗するので、解決の糸口が見つかればいいなと思う。

 

最後にぼやいてしまったけれど、今回はこんなもんで。

今日はいよいよホールツアー最終日、兵庫。

そしてえおえおの誕生日。

何が起きるんだろうね。